続・2日間たらい回し
空港の荷物検査を抜け、長蛇の列に並びチェックイン手続きを待っていた私たち。みんな待ちくたびれたのか、周りの人の顔も疲労感がにじみ出ている気がした。そして私たちのチェックインの番がやっと来た。ふとカウンターの横に張られていた手書きの変な張り紙が目に入る。「SQ451 DELAY」私たちが乗る予定の飛行機が遅れているらしい。よく見ると2時間ほど遅れている...何!?シンガポールでの乗り換えに1時間ちょっとしかないのに2時間遅れって...。まさかシンガポールで足止めなのか!DELAYなんて初めての経験。焦った私はシンガポールでの便はどうなるのかをスタッフに尋ねる。しかーし、早口でよく分からない。何となく「シンガポールでこのチケットを見せろ」みたいな事を言われたのは理解した。まぁ、なるようになるか。やっと荷物を預けられた事だし、モルディブのお土産でも見に行く事にした。
モルディブの空港2Fにはお土産売り場がまあまあある。でも商品をよく見ると「made in England」とか書いてあって、モルディブらしさを感じるようなものは少ない。驚いたのは、やる気のなさそうな店員さんが商品を無造作に空けて中身を食べていたことだ(笑)。さすが。商品の値段もかなり割高感があるため、あまり繁盛していない様子だった。とりあえず、そこではちょっとしたお菓子と自分用のスパイス各種を購入した。
さて、気になる飛行機の遅れ。掲示板にはジワジワと延びてゆく時間の表示。このままでは疲れてきってしまうので、ビジネスクラス以上で利用可能なラウンジを使用する事にした。エコノミーを利用する人も一人16ドル払えば使えるので、あまりにも待ち時間が長い場合は助かる。飲み物、軽食、インターネット、Wi-Fi(Macな私は何故か認識出来ず使用不可でしたが・涙)などが設置されており結構快適。ただ、突然大声で笑い出すカップル、大いびきで横たわる人々等、ちょっとマナーの無い状況が残念だったが。そうしてやっと飛行機が到着。中継地のシンガポールに向けて飛び立った。
シンガポールに到着すると、私の不安は的中する。誘導された列の先には、交換用のチケットと変な青いクーポンを持った空港スタッフが何やら説明をしている。どうもその青いクーポンは、シンガポールのホテル利用の為のものらしい。同時に渡された白い時刻表には自分たちが乗るフライトの時間が載っていた。なんと!夕方7時過ぎ。シンガポール到着時刻はお昼前。軽く半日はある。この長い待ち時間の穴埋めに、どうやらシンガポール航空が時間つぶしの為にホテルを用意したようだ。飛行機の遅れは厳しかったが、思いがけずシンガポール観光のチャンスが出来た。ラッキー!ということで、カウンターで2人バラバラになった席を一緒になるように変更してもらい、張り切ってシンガポール空港内の無料観光バスの受付へ向かう。が、外は曇り空。また少し待ち時間があることもあり、もう待ちたくない私たちは、観光を諦めてまっすぐ用意されたホテルへ向かう事にした。
タクシー乗り場にて。ここでもちょっとしたトラブルに遭う。空港スタッフは「青い紙をタクシーに渡せばホテルに連れて行ってくれるから。」みたいなことを言っていたのに、実際渡してみると、怪しげなタクシーの運ちゃんは「なんじゃこれは。どこに行きたいんだ?」みたいなナマった英語でガツガツ喋って来る。話が違うじゃネェか(笑)。何度かやり取りをしてやっとホテルが分かったようで(運転手曰く、字が汚くて読めなかった、と言い訳をしていた。)気を取り直してホテルへ向かう。初めて訪れる町並み。人口の多くが中国系ということもあり、漢字が多く飛び交う。初めて見る国は新鮮で面白かった。...でもこのタクシー、何だか怪しい。町並みをいろいろ拝見出来るのは良いが、妙に到着に時間がかかっている。既に40分以上も乗っているのにまだ着かない。土地に慣れていない人だと分かるとわざと遠回りをして料金を上げるといった行為をするドライバーがいるが、後で分かったが彼もその一人だったようだ。シンガポール航空がタクシーとホテルを手配していて、こちらは料金がいらないはず。一応乗る前に運転手に確認したら、「要らない」といっていたので大丈夫だ、と思っていたら...ホテルに到着すると「〜$払え!」と言ってきた。をい、話が違う(笑)。しかもおっちゃん、最後に変なボタンを押して料金が上がってたし...。「うーん、メンドクサイし払う?」と私がパートナーに言うと、すかさず「あかん!なにゆうてんの!」と運ちゃんより迫力のある声。でもこれをやり合う為の英語のスキルは私には無い。パートナーがホテルマンを呼びにいこうとした時、向こうから助けのホテルマンがやってきた。青いクーポンを見せると、払うからフロントへ来るようにと指示が来た。やった。そしてフロントで、運ちゃんが料金を見せると、なにやらフロントマンと運ちゃんが中国語で言い争いをしていた。どうも料金が高すぎるかなにかで、運ちゃんが値切られて食い下がっていた感じだった。
さて用意されたホテルは中級クラスだったけれど(タダで使えるんだから文句を言っちゃいけない)、設備、衛生面はしっかりとしており快適だった。マーレでの待ち時間、長く潮風に当たったためべた付いていた体を洗えるのが一番嬉しかった。そして昼食とディナーのクーポンまで付いていて、「シンガポール航空やるやんかぁ」と感心した。フライト時間の関係で夜は食べられなかったけれど。外ではスコールのような大雨が降っていた。観光行ってたら...と思うとゾッとした。そうしてやっと大阪へ向けての飛行機に乗る。途中バンコクに止まる便だったため、結局マーレからはシンガポール、バンコク(タイ)と2国を経由したフライトとなった。疲れたがなかなか良い経験が出来て面白かった。特にシンガポールのタクシーの運ちゃんはインパクトが強かった(笑)。その後、関空からのシャトルバスで乗り合わせたおばちゃんたちが何やら旅行の事で喧嘩を始めたりと、なかなか最後までイベントが盛りだくさんだったが、なんとか(?)長かった私たちの7泊10日のモルディブハネムーンは幕を閉じた。色々ありすぎて、着いた時には既にモルディブのあの青い海が遠くの昔のように感じられた。またいきたいなぁ。
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